離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」1-8.

陸地に上がってほっとしたのもつかの間、遠くから何かを叩いたような大きな音がして僕らを驚かした。同じ方向から沢山の人が叫んでいるような声が聞こえた。「行ってみよう!」ラウトが走り出したので、僕らは慌てて後に続いた。
雑記

尖閣諸島の物語

1919年12月、中華民国福建省の漁船が日本の南西端である尖閣諸島付近で漂流していました。当時尖閣諸島魚釣島には多くの日本人が住んでいました。彼らは福建省の漁船を救い、乗船していた方々を石垣島まで届けました。
離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」1-7.

その朝目覚めると、次々に形を変えながら凄い速さで動いている雲が目に入った。前の晩までは追い風と潮の流れに乗って順調に進んでいたはずの筏が、元来た方向に徐々に流されている。リョウは立ち上がろうとしたが足元がおぼつず、立つことができなかった。
棚田の恋

棚田の恋1-9.失業

良太は、地元の農薬散布業者に手伝いとして貸し出されたのだった。「薬剤はおめーからな。わけー人めつかってえがったな(薬剤は重いから、若い人が見つかって良かったね)」良太は液体の薬剤をかき混ぜる役を仰せつかった。
離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」1-6.

僕らはラウトにお母さんがいないことを思い出してうつむいた。「君達と出会う前に僕は大きな陸に行ったのだ。その時にちょうど、沢山の兵士が並んで歩くのを見たのだよ。皆、腰にリキが持っていたような剣を下げていた。凄かったな」
離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」1-5.

夕食後、僕らはラウトの小屋に向かった。村に帰りたい気持ちをラウトのお父さんに伝え、もう少し待てと言う意味を聞いてみようと考えたのだった。ラウトのお父さんが待てと言うのならば、待った方が良い理由があるのだろうとケン僕は考えた。
棚田の恋

棚田の恋1-8.除草隊

良太はおしゃべりな女性陣から幾多の質問を受けた。「なして、ここさ来たの?」「米農家さ、継ぐだか?」「どこさ、住んでるの?」「結婚してるだか?」最後の質問はいつも決まっていた。「誰か良い人いないの?(付き合っている人はいないのか?)」
離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」1-4.

テラ、ケン、そしてソウの寝息が耳に付く。僕は夕食時の村に帰る話が引っかかって眠ることができなかった。ラウトのこの島は山の麓にある僕らの村に比べてとても暮らしやすい。海に囲まれていて冬でも暖かいこの島では、食べ物の心配をする必要がないのだ。
離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」1-3.

テラの真剣なまなざしに一瞬全員が息を飲んだ。こんな時、最初に話し出すのは決まってソウだ。「お姉ちゃんが帰りたいのはわかるよ。まあ村の皆に元気な顔を見せたいよね。それに魚獲りも弓もこんなに上手くなったのだから腕を見せたいよな。いいよ、帰ろう」
離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」1-2.

「何言ってるの?それを決めるのはリョウ、あなたでしょう?」 テラの言う通りだった。食料となる魚は自分達で調達できる。となると、そもそも島伝いに進むのであれば、この島の人々に手伝ってもらうことはそれほどない。
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