2021-03

離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」2-7.

「お前らを騙した屋台の奴らな、呆然としていたぞ」 リキは笑いながら言った。その夜、突然目の前に現れたラウトとリキを囲んで、ささやかな祝宴が催された。
棚田の恋

棚田の恋2-7.最終話「蛍の光」

数年が過ぎた。良太は相変わらず棚田に通い続けていた。米作りだけで生活するのはとうの昔に諦めて、工場勤めをしながらの週末農家。はじめは派遣社員だったものの、真面目に働く良太はいつしか正社員の立場を手に入れていた。
離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」2-6.

「でもここに来て、私達は幸せだと感じたの」 続いてコウの口から発せられた言葉に僕らは声を失った。テラがコウとサイをそっと抱きしめた。
棚田の恋

棚田の恋2-6.台風来る

丸ひと月ほども逢えずにいた。小高い山の棚田には、週末毎に良太が操る仮払い機のエンジン音が低く長く、そして寂しげに響き渡るのだった。大型台風が天気予報図に姿を現したのは、あと2週もすれば出穂という時期だった。
離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」2-5.

「本当はケンが勝負した方がずっと強いのではないかな?」白黒勝負の帰り道に僕はケン思っていたことを訊ねたのだった。僕の言葉にケンはそんなことはないと笑みを浮かべて首を横に振った。「ただ、ずるの見分け方だけはリョウより上手いかもしれないね」