草原のチャド

オリジナル小説「草原のチャド」

草原のチャド

草原のチャドKindle版

人が人になる前の冒険の物語。森の中で生まれたチャドは森と草原の行き来をしながら暮らしていました。私達の遠い祖先はどこから現れてどこに行ったのか。 Kindle Unlimited会員は読み放題となっております。
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草原のチャド2-5.あとがき

草原のチャドをお読みいただいてありがとうございました。ブログ版チャドの旅は将来の伴侶らしき女の子との出会いをもって終わりますが、改定の後、AMAZON kindleの電子書籍として出版します。そちらもお楽しみいただければ幸いです。
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草原のチャド2-4.最終話ー出会い

最初に目に入ったのは岩のようにごつごつした肌だった。長いしっぽ伸びる重そうな胴体の両側に前足後ろ足。自分よりもずっとずっと大きなその姿はぎょっとするほど恐ろし気だった。そして、その口には、女の子のしっぽが咥えられていた。
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草原のチャド2-3.発熱

川は大きく蛇行を繰り返し、先が見えなかった。途中餌の確保が難しく、チャドは草原を流れる川岸を進んでは森に戻るという日々を繰り返した。時々大きな動物が水を飲みにやってくる。相手はチャドのことなど気にもしないが、こちらはおっかなびっくり。
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草原のチャド2-2.出発

皆が寝静まったのを見計らって、チャドはゆっくり身体を起こした。丸い月の夜を選んでの行動開始だった。何せ、夜動くなら明るくなければ話にならない。山から見た、湖に続く川に行くには、他所の縄張りを大きく越えていかなければならない。
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草原のチャド2-1.決意

口の中に果実の甘い汁が広がる。自分達の縄張りに到着して、チャドはほっと一息入れた。山に登るのも降りるのも初めての経験だった。その上、帰り道はずっと追手の影が付きまとい、食事はもちろん、おちおち水を飲んでもいられなかったのだ。
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草原のチャド1-9.追手

遥か眼下に横たわる湖をチャドは眺め続けていた。山裾にあった雲がゆっくりと進んで行く。森を越えて草原を渡り、湖上を滑っていく雲をチャドは見つめ続けた。『あそこに行きたい、いや行くのだ』チャドはこれから進んで行くのであろう方向を見定めた。
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草原のチャド1-8.山頂へ

チャドは手に持っていた猛獣の牙を口に咥えると、樹上から一気に飛んだ。隣の木の枝が見る間に迫って来た。丈夫でしなやかな枝を鷲つかみにするとすぐさま次の木を目指して飛び移って行く。幹から幹へ、枝から枝へ、木のしなりを利用して先へと進んで行く。
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草原のチャド1-7.牙

猛獣を連れ帰った日以来、チャドは仲間内で一目置かれるようになった。持ち回りでしていた食料採取も、チャドが希望し行きたい方向に移動し始めると自然と皆がついてくるようになっていった。チャドは毎日違う方角に食料を採りに行った。
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草原のチャド1-6.激突

死ぬってそれほど痛くないものなのだという思いが一瞬頭をよぎったものの、その時になって音はもっと上の方で鳴ったのだと気がついた。顔を上げようとしたその時、上から重いものが降ってきた。毛皮の柔らかさとぐにゃりとした感覚がチャドを襲った。
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