2020-07

棚田の恋

棚田の恋1-2.棚田

棚田と言えば日本海側の、米の生産地として有名な地域に残っているくらいのものだと思っていた。 「こんな場所に棚田があるのだな」 普段生活している場所からほんの少し足を延ばすだけで、観光旅行で訪ねるような風景に出会えたことに良太は驚いていた。
草原のチャド

草原のチャド1-5.絶対絶命

蜃気楼は遠くの景色をまるですぐそこにあるように見せていた。いつも見ている草原のほんのすぐ先に、湖とナツメヤシの茂る素晴らしい場所があるとチャドはかんちがいしていたのだった。チャドは周囲を気にすることも忘れてどんどん進んだ。
草原のチャド

草原のチャド1-4.蜃気楼

大きな大きな水たまりが揺らめきながら中空に浮かんでいた。水面に太陽の光が反射してキラキラ輝いているのがわかった。 それは蜃気楼だった。
棚田の恋

棚田の恋1-1.週末

社会人になって5年。恋人もいない良太は、週末になるとデジタルカメラを持って特にあてもなく出かける日常を送っていた。スマホでなくデジタルカメラなのは、ついでのものではないちょっと特別な存在としての写真を撮りたいからなのかもしれない。