離され島冒険記第二部「大陸へ」

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離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」2-4.

鉄を作る上でもう一つ大事な材料がある。それは炭だった。鉄炉の中で鉄を溶かすには大量の炭が必要だ。炭を作るには材木がいる。その材木は河岸段丘の上に広がる森の木を伐採して運んでくるのだった。
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離され島冒険記第二部「大陸へ」2-3.

「白黒つけるか」「白黒つけよう」始める勝負のなんと面白いことか。この白黒を通して、僕はいくつかのことを新たに知るのだった。一つは数。そしてもう一つはある男との出会いだった。だれよりも白黒にたけて負け知らず、それがクレと呼ばれる男だった。
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離され島冒険記第二部「大陸へ」2-2.

「てつろへ向けて出発!」ゆっくりと船が進み始めた。大河を登っていくようだ。既に完全に顔を出した太陽の光を浴びて、河は黄金色に輝いていた。水面に揺らめく光の道を目にして、不安よりも何かに期待している自分の気持ちを僕は抑えるができなかった。
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離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」2-1.

ソウが叫んだ。兵隊達の一人がソウの顔を平手で思い切りはたいた。ソウは吹飛んで倒れこんだ。テラが駆け寄ろうとするも、兵にがっちり腕をつかまれてしまう。僕もケンも屋台の主人と兵隊をにらむことしかできなかった。
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離され島冒険記第二部「大陸へ」1-9.

王の一隊が通り過ぎてからも人々の興奮は治まらなかった。大声で話す男達。寄り添い歩く男女。見たことの無い光景に僕らは戸惑うばかりだった。居たたまれない気分に皆が満たされていた。そんな中で最初にいつもの様子に戻ったのはソウだった。 「腹減った」
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離され島冒険記第二部「大陸へ」1-8.

陸地に上がってほっとしたのもつかの間、遠くから何かを叩いたような大きな音がして僕らを驚かした。同じ方向から沢山の人が叫んでいるような声が聞こえた。「行ってみよう!」ラウトが走り出したので、僕らは慌てて後に続いた。
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離され島冒険記第二部「大陸へ」1-7.

その朝目覚めると、次々に形を変えながら凄い速さで動いている雲が目に入った。前の晩までは追い風と潮の流れに乗って順調に進んでいたはずの筏が、元来た方向に徐々に流されている。リョウは立ち上がろうとしたが足元がおぼつず、立つことができなかった。
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離され島冒険記第二部「大陸へ」1-6.

僕らはラウトにお母さんがいないことを思い出してうつむいた。「君達と出会う前に僕は大きな陸に行ったのだ。その時にちょうど、沢山の兵士が並んで歩くのを見たのだよ。皆、腰にリキが持っていたような剣を下げていた。凄かったな」
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離され島冒険記第二部「大陸へ」1-5.

夕食後、僕らはラウトの小屋に向かった。村に帰りたい気持ちをラウトのお父さんに伝え、もう少し待てと言う意味を聞いてみようと考えたのだった。ラウトのお父さんが待てと言うのならば、待った方が良い理由があるのだろうとケン僕は考えた。
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離され島冒険記第二部「大陸へ」1-4.

テラ、ケン、そしてソウの寝息が耳に付く。僕は夕食時の村に帰る話が引っかかって眠ることができなかった。ラウトのこの島は山の麓にある僕らの村に比べてとても暮らしやすい。海に囲まれていて冬でも暖かいこの島では、食べ物の心配をする必要がないのだ。
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