離され島冒険記第二部「大陸へ」 離され島冒険記第二部「大陸へ」1-5. 夕食後、僕らはラウトの小屋に向かった。村に帰りたい気持ちをラウトのお父さんに伝え、もう少し待てと言う意味を聞いてみようと考えたのだった。ラウトのお父さんが待てと言うのならば、待った方が良い理由があるのだろうとケン僕は考えた。 2020.12.27 離され島冒険記第二部「大陸へ」
棚田の恋 棚田の恋1-8.除草隊 良太はおしゃべりな女性陣から幾多の質問を受けた。「なして、ここさ来たの?」「米農家さ、継ぐだか?」「どこさ、住んでるの?」「結婚してるだか?」最後の質問はいつも決まっていた。「誰か良い人いないの?(付き合っている人はいないのか?)」 2020.12.23 棚田の恋
離され島冒険記第二部「大陸へ」 離され島冒険記第二部「大陸へ」1-4. テラ、ケン、そしてソウの寝息が耳に付く。僕は夕食時の村に帰る話が引っかかって眠ることができなかった。ラウトのこの島は山の麓にある僕らの村に比べてとても暮らしやすい。海に囲まれていて冬でも暖かいこの島では、食べ物の心配をする必要がないのだ。 2020.12.20 離され島冒険記第二部「大陸へ」
離され島冒険記第二部「大陸へ」 離され島冒険記第二部「大陸へ」1-3. テラの真剣なまなざしに一瞬全員が息を飲んだ。こんな時、最初に話し出すのは決まってソウだ。「お姉ちゃんが帰りたいのはわかるよ。まあ村の皆に元気な顔を見せたいよね。それに魚獲りも弓もこんなに上手くなったのだから腕を見せたいよな。いいよ、帰ろう」 2020.12.12 離され島冒険記第二部「大陸へ」
離され島冒険記第二部「大陸へ」 離され島冒険記第二部「大陸へ」1-2. 「何言ってるの?それを決めるのはリョウ、あなたでしょう?」 テラの言う通りだった。食料となる魚は自分達で調達できる。となると、そもそも島伝いに進むのであれば、この島の人々に手伝ってもらうことはそれほどない。 2020.12.06 離され島冒険記第二部「大陸へ」