離され島冒険記第三部「国興」

離され島冒険記第三部「国興」

離され島冒険記第三部「国興」a-9帰路5

「ああ、星屑石の村か。それでここにいたのか」 男はほっとしたようにそう言ったのだった。 「え、星屑石の村をご存じなのですか?そこにはどうしたら行けるのでしょうか?」 僕は息せき切って男に尋ねた。
離され島冒険記第三部「国興」

離され島冒険記第三部「国興」a-8帰路4

米が実る草は稲と呼ばれていた。草取りをしながら僕らは米の育て方を教えてもらった。一緒に働いているうちに頼りにしてもらえるようになったらしく、田んぼの修繕も手伝うことになった。田んぼを囲む堰は畦と教わった。
離され島冒険記第三部「国興」

離され島冒険記第三部「国興」a-7帰路3

「まさか大陸の者じゃあるめーな?」 大きな身体をした男が、こちらに向かって走りながらそう言った。慌てて逃げようとした僕らだったが、男の発した大陸と言う言葉に、ふと、立ち止まった。
離され島冒険記第三部「国興」

離され島冒険記第三部「国興」a-6帰路2

「米どろぼう、はっきりとは判らなかったけれど、そう言っていたような気がする」 ソウが答えた。その言葉を聞いて僕は顔を上げた。
離され島冒険記第三部「国興」

離され島冒険記第三部「国興」a-5帰路1

岩に当たって砕ける波を見つめながら、僕らは慎重に岸に近づいていった。この先、当分の間は海岸沿いに筏で移動しなければならない。波間から顔を出す小岩や林立する大岩にぶつけて筏を壊してしまっては、元も子もない。
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離され島冒険記第三部「国興」a-4帰郷4

「まったく男の子って」 ここにテラがいたらそう言っただろう。夜明け前にコウとサイがこっそり渡してくれた干し魚を腰に下げて、僕らは道なき道を急いだ。
離され島冒険記第三部「国興」

離され島冒険記第三部「国興」a-3帰郷3

数日の間、僕の帰還を知った友人達の訪問が続いて、何もできないまま時間が過ぎた。しかし、せっかくやって来た友人達に離され島やラウトの島、そして、大陸と帰り道での出来事を話そうとしたところ、旅の話は以前聞いたから別に良いよと何人から言われる始末だった。
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離され島冒険記第三部「国興」a-2帰郷2

「母さん」 テラはわき目も降らずに駆け寄ったのだった。テラと彼女の母親はゆっくり歩み寄り手を触れあうと、互いの身体をしっかりと抱き締めた。
離され島冒険記第三部「国興」

離され島冒険記第三部「国興」a-1帰郷1

「あの峠を越えれば村だよ」 前方を指さしてコウとサイに説明したかと思うと、ソウが走り出した。
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