オリジナル小説

離され島冒険記第三部「国興」

離され島冒険記第三部「国興」a-3帰郷3

数日の間、僕の帰還を知った友人達の訪問が続いて、何もできないまま時間が過ぎた。しかし、せっかくやって来た友人達に離され島やラウトの島、そして、大陸と帰り道での出来事を話そうとしたところ、旅の話は以前聞いたから別に良いよと何人から言われる始末だった。
離され島冒険記第三部「国興」

離され島冒険記第三部「国興」a-2帰郷2

「母さん」 テラはわき目も降らずに駆け寄ったのだった。テラと彼女の母親はゆっくり歩み寄り手を触れあうと、互いの身体をしっかりと抱き締めた。
離され島冒険記第三部「国興」

離され島冒険記第三部「国興」a-1帰郷1

「あの峠を越えれば村だよ」 前方を指さしてコウとサイに説明したかと思うと、ソウが走り出した。
離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」4-5.あとがき

離され島冒険記第二部「大陸へ」を最後までお読みいただいた皆様に御礼申し上げます。
離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」4-4.完

昼間は熱い大陸の地面も、夜中となると冷え切っていた。地面の冷たさを感じながらリョウ、ケン、そしてラウトの三人は東に向かって歩いていた。空が白みつつある。 「待っていてくれるかな」 「そう願いたいね」
離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」4-3.

「終わったな」 クレは自らの石に手を伸ばすことなく言った。 「終わりましたね」 ケンも同意した。
離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」4-2.

月明りに照らされた船上、船長の表情が見るみる強張っていくのがはっきり見て取れた。額に浮かぶ汗。微かに震える肩。リキはまずガリとポンチョの所に行った。 「よ、ご苦労さん」
離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」4-1.

剣を構える船長と兵を前にして血が躍り、興奮のために熱を持った肌。それが河面を渡る風に冷やされて、徐々に落ち着いていくのをソウは感じていた。
離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」3-9.

ケンの次の手は決まっていた。いや、決まっているはずだ。ここで右上隅に手をいれないでいると、そこにある石が死んでしまう。それはつまり、最初の一手を否定することになるのだ。そうなれば、右上の広大な場所が丸々クレの陣地となってしまう。
離され島冒険記第二部「大陸へ」

離され島冒険記第二部「大陸へ」3-8.

「リキはどうした」 ポンチョの脇に佇む影が尋ねるように言った。 「もうすぐ来るさ」
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